買収について 5
政治権力のこのような態度は空約束にとどまるがゆえに、なんびともこの激高を静めることはできません。
厳しい態度と寛容な態度のいずれの方向をとるにしても、政治権力の決意と手本が足並みをそろえて、上部から襲いかからなければならないのです。
それでもやはり、ある一定の社会における買収契約の件数、買収契約の本性、買収契約の経済的・金融的比重がこのような合理的な、あるいは世俗的な配慮だけに依存していると見なすことはできないでしょう。
ある特定の時代、特定の場所においては、習慣、の役割が、とりわけ倫理の、それゆえ宗教の役割のほうが、おそらく純粋利得の数学的な期待の役割を上回ってきました。
そうでなければ、わたしたちはきわめて類似した諸社会において、とりわけ資本主義の諸社会において買収に対する態度に違いがみられることを説明できないのです。